+白銀教会の礼拝式次第

 -白銀教会の礼拝の進行順序とその意味を解説します-

 第三部 神の言葉
 + 洗 礼 式 

 教会では「洗礼式」と「聖餐式」のことを「聖礼典」と呼んでいます。私たちのプロテスタント教会においては聖礼典はこの二つだけです。それはイエス・キリスト御自身によって制定されたかどうかによって決められました。そのような理由から、それまでカトリック教会で聖礼典(秘蹟)として定められていた七つ(洗礼・堅信・聖体・告解・終油・叙階・婚姻)を、プロテスタント教会は洗礼と聖餐の二つだけにしました。この二つの聖礼典に共通することは、信仰者をキリストに結びつけることと、キリストの体である教会を造ることに関係しているということです。
 「聖礼典」は私たちの信仰を確かなものとするために神がお与えになられたものです。説教が「目には見えない神の御言葉」であるのに対して、聖礼典は「目に見える神の言葉」です。神は目に見える手段を通して、わたしたちの内にキリストの恵みが与えられている
ことの確かな保証を与えて下さるのです。聖礼典は目に見える行為を通して、キリストの十字架による贖いの出来事を証しするのです。
 洗礼式においては水が用いられます。水は汚れを洗い流すものです。洗礼の水はイエス・キリストの血と霊が、わたしたちの魂の汚れ、すなわち、わたしのすべての罪の汚れを洗い流してくださることを表しています。そのようにして洗礼は「罪の赦し」を私たちに与え、キリストの死と復活に与らせ、キリストの体である教会の肢とするのです。

















日本キリスト教団 白銀教会

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