+白銀教会の礼拝式次第

 -白銀教会の礼拝の進行順序とその意味を解説します-

 第三部 神の言葉
 + 説 教 

 説教は聖書朗読と共に礼拝の中心をなしています。説教が果たすべき使命は「聖書の御言葉を解き明かす」ということに尽きます。説教の目的は何かキリスト教についての講義をするとか、人を感動させる話をすることにあるのではありません。そうではなく、礼拝において朗読された聖書の御言葉に基づいて「福音」を語ることにあるのです。
 私たちの教会の礼拝においては「連続講解説教」の形をとっています。現在はローマの信徒への手紙を説教テキストとしています。連続講解説教とは、ローマの信徒への手紙を最初から最後まで一節一節を追って順番に説教するやり方です。これは私たちが人間的な知恵や思いによって御言葉を選り好みするのではなく、耳の痛い御言葉や、心に厳しく響く御言葉も、すべて神の御言葉として受け入れる姿勢を身につけさせるためのものです。連続講解説教は礼拝において、聖書の御言葉をそのまま生かすためにはどうしたら良いかという視点から、教会の歴史の中で考え出されたものなのです。
 聖書朗読も説教も同じ中心を持っています。その核となっているのは「十字架の言葉」、すなわち、「罪の赦しの宣言」です。この「十字架の言葉」の中にこそ、人間を救いに至らせる神の力が隠されています。それは人間が考え出したものではなく、神ご自身が制定された救いの手段です。聖書の御言葉を通して十字架の福音を語るのが説教の役割です。

















日本キリスト教団 白銀教会

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