+白銀教会の礼拝式次第

 -白銀教会の礼拝の進行順序とその意味を解説します-

第三部 神の言葉
+ 信仰告白 

 「信仰告白」というのは、キリスト教の教理を要約した無味乾燥な文章ではなくて、喜びと感謝にみちた讃美の言葉です。信仰告白は神の救いの御業に対する応答です。教会は信仰告白をもって神に応答する時、この世に対して神の救いの御業を証するのです。信仰告白が御言葉の宣教の部分に属しているのもそのためです。私たちは信仰告白において、イエス・キリストこそ教会の頭であることを明確に告白します。教会は信仰告白においてこそ一つとされます。白銀教会では聖餐式のある日の礼拝では「日本基督教団信仰告白」を告白しています。その他の礼拝は使徒信条を告白しています。
それは以下のような内容です。

[日本基督教団信仰告白]
我らは信じかつ告白す。旧新約聖書は,神の霊感によりて成り,キリストを証し,福音の真理を示し,教会の拠るべき唯一の正典なり。されば聖書は聖霊によりて,神につき,救ひにつきて,全き知識を我らに与ふる神の言にして,信仰と生活との誤りなき規範なり。 
主イエス・キリストによりて啓示せられ,聖書において証せらるる唯一の神は,父・子・聖霊なる,三位一体の神にていましたまふ。御子は我ら罪人の救ひのために人と成り,十字架にかかり,ひとたび己を全き犠牲として神にささげ,我らの贖ひとなりたまへり。
神は恵みをもて我らを選び,ただキリストを信ずる信仰により,我らの罪を赦して義としたまふ。この変らざる恵みのうちに,聖霊は我らを潔めて義の果を結ばしめ,その御業を成就したまふ。
教会は主キリストの体にして,恵みにより召されたる者の集ひなり。教会は公の礼拝を守り,福音を正しく宜べ伝へ,バプテスマと主の晩餐との聖礼典を執り行ひ,愛のわざに励みつつ,主の再び来りたまふを待ち望む。
我らはかく信し,代々の聖徒と共に,信徒信条を告白す。

[使徒信条]
我は天地の造り主,全能の父なる神を信ず。
我はその独り子,我らの主,イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり,処女マリヤより生れ,ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け,十字架につけられ,死にて葬られ,陰府にくだり,三日目に死人のうちよりよみがへり,天に昇り,全能の父なる神の右に坐したまへり,かしこより来りて,生ける者と死ねる者とを審きたまはん。
我は聖霊を信ず,聖なる公同の教会,聖徒の交はり,罪の赦し,身体のよみがへり,永遠の生命を信ず。アーメン。

 このようにして見ると、日本基督教団信仰告白(1954年10月26日制定)は二つの部分から成り立っていることが分かります。

1.前半部分:プロテスタント教会の信仰を受け継ぐ告白
2.後半部分:使徒信条(使徒信条は「世界教会信条」の内の一つに数えられます。他にはニカイア信条、ニカイア・コンスタンチノポリス信条、カルケドン信条、アタナシオス信条)
 日本基督教団信仰告白は、前半部分で自分たちがプロテスタント教会の信仰に立つ教会であることを明確にしつつ、後半部分において、世界の諸教会と共に「普公教会(エクレシア・カトリカ=「公同の教会を信ず」)に属していることを明らかにしているのです。

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