+白銀教会の礼拝式次第 |
-白銀教会の礼拝の進行順序とその意味を解説します- |
第一部 神の招き |
+ 主の祈り |
主の祈りは礼拝において捧げられる祈りの中でも特別な位置に置かれています。礼拝における祈りは主の祈りによって始まり、導かれます。その後に続く祈りは、すべてこの主の祈りに導かれます。主の祈りはイエス・キリスト御自身が弟子たちに教えられた祈りです。それは次のような内容です。 天にまします我らの父よ 、 ねがわくは み名をあがめさせたまえ 。 み国を来たらせたまえ 。 みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ 。 我らの日用の糧を今日も与えたまえ 。 我らに罪をおかす者を我らがゆるすごとく、 我らの罪をもゆるしたまえ 。 我らをこころみにあわせず、悪より救い出したまえ 。 国と力と栄えとは限りなくなんじのものなればなり アーメン 。 これは単に祈りの「模範」や「手本」ではありません。イエス・キリストはこの祈りを弟子たちに教えられた時、「だから、あなたがたはこう祈りなさい」と一字一句この通りに祈りなさいと命じられたのです。主の祈りは祈りの「規範」です。これこそが祈りの中の祈り、真実の祈りなのです。主の祈りは「天にまします我らの父よ」と兄弟姉妹と声を合わせて共に祈る祈りです。イエス・キリストを主と仰ぐ共同体の祈りであり、教会の祈りです。 私たちの教会では、主の祈りは礼拝の初めの方に位置しています。これは神の招きに対する応答という理解に基づいています。招詞において神の呼びかけを受けた私たちが、主の祈りを通して、「天にまします我らの父よ!」と呼びかけることによって、神の呼びかけに応えるのです。そこに生きた人格的な関係が生まれます。イエス・キリストを通して、私たちも神を「私たちの父よ」と呼ぶことが許されているのです。 |
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